対訳で読むSA本の世界

Library Cafeのロゴを作ってみました

「図書カフェだより」のトップ画像は、Library Cafeの全体写真を使ってきましたが、ちょっと味気ないな、と思っていました。そこでLibrary Cafeのロゴを作ってみました。ネット上のフリー素材を使っただけの簡単なものですが、男の子と女の子が背中合わせで本を読んでいるマークには少しこだわってみました。

 

このことをtwitterでつぶやいたら、Roger Bacon Vさんが「西洋の蔵書票っぽい物も作ってみたら?」とアドバイスをくださいました。はずかしながら私は蔵書票のことを知らなかったのですが、本を所有していることを示す紙片で、どれも美しい意匠の物ばかり。さっそく作ってみました。Holly-Bellさんの「シールにして実際に貼ってみては?」という誘惑(?)に負けて、実際に本に貼ってみたのが右の写真です。

今後、ブログ「図書カフェだより」、Twitter、飛鳥市場のトップページには、ロゴマークを表示しようと思います。Library Cafe店内の様々な場所の写真を背景に使う予定です。他にも、外枠を栞の柄にしたり、天使を入れるなどのアイディアをいただいているので、ぴったりの素材が見つかったら、試してみようと思います。

 

なお、Library Cafeの収蔵図書数は800冊になりました(収蔵図書リスト191029)。ついに800冊を突破です! Library Cafeへの行き方についてはこちらをごらんくださいませ。

 

 


すべてのSA本の収集&対訳本の作成が完成しました!

先日お伝えしたとおり、たくさんの皆さまにご協力いただいたおかげで、すべてのSA本をLibrary Cafeに収蔵することができました。でもSA本は英語(一部ガーゴイル語)で書かれているため、読むのは少し大変です。そこでLibrary Cafeでは英語と日本語の対訳本を作成いたしました。

 

今回は対訳本をもとに、SA本の世界をご紹介したいと思います。

 

SA本とは

SA(ステイジアン・アビス)本は、テルマーにいるPercolem The HunterAxem the Curatorのクエストの報酬としてもらえる本で、全部で37種類あります。またそれぞれに初版、限定版、コレクターズエディション、普及版があり、前者ほどレアになっています。

 

 

SA本の多くは、1990年に発売されたウルティマ6(U6)に関係した内容になっています。これは、Ultima Onlineの拡張パッケージ「ステイジアン アビス(UOSA)」が、U6のシナリオをモチーフとしているからです。それぞれの本の背景は「訳者あとがき」にまとめましたので、参考にしていただければと思います。

 

ウルティマ1~5の物語(クラシックフィクションシリーズ)

「The First Age of Darkness(暗黒第一期)」

「The Second Age of Darkness(暗黒第二期)」

「The Third Age of Darkness(暗黒第三期)」

「The Quest of the Avatar(アバタールの探求)」

「Warriors of Destiny(運命の戦士たち)」

Ultima Onlineの原点ともいえるコンピュータRPG「ウルティマ」シリーズ。その1から5までのシナリオをモチーフとした物語です。Ultima Onlineの世界はU1のラストから本編とは分岐しますが、U2〜U5も様々なイベントのモチーフになっています。

 

ブリタニアにおいてこれらの本は、いわば古代から中世を描いた歴史書、ということになるかもしれません。読んでおけば、この世界をより深く楽しむことができると思います。

ただ少し注意が必要なのは、これらの本はU1~U5のストーリーを忠実に描写したものではないという点です。たとえばU2は現実(?)の地球が舞台ですが、「暗黒第二期」はソーサリア(ブリタニア)が舞台のように書かれていますし、U1~U3のSF的要素(光線銃や宇宙船、タイムマシンなど)は描かれていません。U4以降の(そしてUltima Onlineの)世界観に合わせたのでしょうか。

 

ウルティマ6に関する本

「Logbook of the Empire(エンパイア号の航海日誌)」

「Ye Lost Art of Ballooning(失われた気球飛行術)」

「Plans for The Construction of A Hot Air Balloon(熱気球の作り方)」

「The Codex of Infinite Wisdom(究極の知恵の写本 コデックス)」

UOSAの「現代」ともいうべきU6のシナリオに深く関わる4冊です。特に「究極の知恵の写本 コデックス」は、U6をクリアするための最重要情報が記されています。とはいえ、Ultima Onlineには全く関係のない内容なので、ちょっとわかりにくいかも。

 

 

ガーゴイル語で書かれた本の翻訳

「The Book of Administration(管理の書)」

「The Book of Circles(輪の書)」

「The Book of Family(家族の書)」

「The Book of Prosperity(繁栄の書)」

「The Book of Ritual(儀式の書)」

「The Book Of The Underworld(アンダーワールドの書)」

U6の(そしてUOSAの)もう片方の主人公ともいうべき種族、ガーゴイルたちが書いた本の翻訳です。ガーゴイルの社会秩序や歴史、彼らから見た人間の姿などが書かれています。特にガーゴイルの三原理と八徳が書かれた「輪の書」は、彼らの統一を重んじる価値観がうかがえて興味深いです。

 

ある意味、SA本で最も読み応えがあるシリーズです。特にガーゴイルのロールプレイをするうえでは必読書かもしれません。

 

ソーサリア・ブリタニアを描いた本

「A Treatise on the Lore of Gargoyles(ガーゴイルに関する論文)」

「Crossbow Markmanship(クロスボウ射手の心得)」

「Of Dreams And Visions(夢と幻影)」

「Plant Lore(植物学)」

「The Book of Spirituality(霊性の書)」

「The Lost Book of Mantras(失われたマントラの書)」

ブリタニアにおける様々な知識に関する本です。いずれもU6のライキュームの図書館に収蔵されていて、実際に読むこともできたそうです。こういう、シナリオやクリアに関係のない要素に凝るのがウルティマシリーズの特徴であり、世界観に深みを与えています。

 

 

ORIGIN社の古いゲームの物語

「Knights of Legend, Volume I(伝説の騎士 第一巻)」【動画

「Tangled Tales(タングルド テールズ)【動画

「The Caverns of Freitag(フリータグの洞窟)」【動画

「Windwalker(ウィンドウォーカー)」【動画

ウルティマシリーズの発売元だったORIGIN社(のちにEA社が買収)が、1980年代に開発したゲームのシナリオに基づいた物語です。Ultima Onlineには関係ありませんが、コンピュータRPG黎明期の雰囲気を感じることができます。プレイ動画も載せておきましたので、ご興味があったらご覧ください。

 

 

その他の本

「Alice in Wonderland(不思議の国のアリス)」

「Hubert’s Hair Raising Adventure(ヒューバートの身の毛もよだつ話)」

「The Wizard of Oz(オズの魔法使い)」

いずれも実在の物語です。これらもU6のライキュームに収蔵されていました。これらの物語はウルティマシリーズに影響を与えた、という説があるようですが、製作者の遊び心と考えても良いと思います。また「版権が切れている」という事情もありそうです。

 

 

「Baldwin’s Big Book of Baking(ボールドウィンのパン料理大全)」

「Dilzal’s Almanac of Good Advice(ディルザルの格言年鑑)」

「Snilwit’s Big Book of Boardgame Strategy(スニルウィッツのボードゲーム攻略大全)」

実用書、ともいえるシリーズです。これらもU6のライキュームに収蔵されていました。どの本も非常に短いですが、なかなか含蓄のある名言があったりします。

 

 

 

他シャードの図書館にもおすそ分け

完成したSA本の対訳は、交流させていただいている桜シャードの図書館、New magincia Petrushka Libraryさんと、出雲シャードの図書館、Magincia Libraryにも寄贈させていただきました。他シャードの皆さんもSA本に親しんでいただければ幸いです。

 

 

 

参考にさせていただいたサイト

なお、SA本の翻訳にあたっては、サイトを参考にさせていただきました。

STATISTICS ULTIMA ONLINE様(英語)は、ほとんどのNPC本の英語本文が掲載されています。このサイトのおかげで、私は英語のテキストをタイプせず、コピー&ペーストですますことができましたし、Ultima Onlineにログインしていない時も対訳作業を進めることができました。

 

Metal Page様はウルティマ シリーズのプレイ日記が載せられています。うるてぃまにあ様もウルティマシリーズの攻略情報がまとめられています。これらのサイトは、固有名詞をどう訳すべきかを決めたり、U6のシナリオを理解するのに大変参考にさせていただきました。

 

 

 


今回もお読みいただきありがとうありがとうございました。ぜひ飛鳥シャードの図書館、Library Cafeにいらしてくださいね。また桜シャードの図書館、New Magincia Petrushka Library、出雲シャードの図書館、Magincia Libraryもよろしくお願いいたします。

 

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Profile

Latour
Latour(ラトゥール)と申します。お気軽にラーと呼んでいただければうれしいです。

飛鳥の図書館カフェ「Library Cafe」で司書をしているかたわら、作家活動も行っています。New Havenの街角で本の行商をしていることもあります。

本業は人間も動物も治療できる専業ヒーラー・・・だったのですが、最近は冒険に出かけずに街中でのんびりしていることが多いです。

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