森の黒熊亭の物語たち①

「森の黒熊亭~読書の秋」の募集終了

先日ご紹介した、ロールプレイギルドRPGさん主催の文芸イベント「黒熊亭~読書の秋」の応募が締め切られました。応募作品はギルド内外から全部で20作品。12月いっぱいは森の黒熊亭に置かれ、どなたでも自由に読むことができます。

 

応募作品の感想も受け付けているそうです。入口のベンダーに「book」と話しかけると本がもらえますので、作品名と感想を書いて、隣のポストに投函してください。森の黒熊亭この場所にあります。ぜひ足を運んでみてくださいね。(MEGA STORE様のUO Locatorで表示されます)

 

 

なお、応募作品はその後Library Cafeにご寄贈いただけることになりました。そこで今回と次回の2回に分けて、20作品を紹介させていただきます。今回はエントリーナンバー1番から10番までの作品をごらんくださいませ。

 


【No.1】Hina作「Lost of Jordan~キャプテン・ジョーダンの消失」(全2巻)

ある夜のこと、ベッドロールにくるまったキャプテン・ジョーダンは、ひどいめまいに襲われました。(酒を飲み過ぎたんだな)そう思って眠りについたジョーダン。翌日いつものように森の黒熊亭を訪れると、衝撃の光景を目の当たりにします。

 

作者のHinaさんはこれまで3作の小説を発表されている作家さんです。そしてCaptain Jordanさんを性格が逆転した異世界に飛ばした張本人は・・・。

 

【No.2】Frey作「Lady Thief」(全3巻)

少女盗賊のフレイは、弟分のウィルフェンからおいしい情報を耳にしました。ブラックソーン王に関する物なら何でも高値で買い取るマニアがいるのだとか。フレイ様にかかれば盗めない物なんてない! さっそくフレイはブラックソーン城へと忍び込みます。

 

大金のためとはいえ、ブリタニアの最高統治機関に堂々と忍び込むフレイの胆力はたいしたもの。以前ご紹介したWivさんの作品に登場する盗賊の少女もそうでしたが、ブリタニアの女盗賊には矜持があるようですね。

 

【No.3】Jeff作「The Lighting」

ライトニングの魔法を心から愛する男、ライトニング・タケル氏への独占インタビューです。「グッド・ライトニング!!」とさわやかに挨拶するタケル氏は、筋骨隆々の大男。良質なライトニングを生み出すには体力が欠かせないのだとか。ツッコミどころ満載のシュールな世界です。

 

作品の中には、「月刊誌The Lightning」「ライトニング相場」「ライトニング鑑定士」といったパワーワードがこれでもかと並べられ、ライトニング・タケル氏の強烈な個性を彩っています。

 

【No.4】Hina作「Summer Time~黒熊亭の夏休み」(全3巻)

「みんなでキャンプしようよー」シャノンの提案で、ヒナたち黒熊亭の面々はシャノンが保有する孤島に行くことになりました。船旅にハイキングに豪華な料理。そんな楽しい雰囲気は、山小屋の中でおきた密室殺人により一変します。はたして犯人は・・・。

 

 

登場人物はギルドRPGのメンバーですが、そんな個性的な面々が、作家Hinaさんの作品世界でいきいきと、魅力的に描かれます。「RPGメンバーのキャラクター設定」と「作家の個性」のコラボレーションは、「黒熊亭~読書の秋」の応募作品に共通する魅力になっているように思います。

 

【No.5】Jeff作「A Bird」

忍者の少女つむぎの幼い頃の物語です。農家の娘だった彼女は、生まれたばかりの鳥の雛を拾いました。やがて成長した小鳥は、つむぎをいじめっ子から守る「騎士」になります。そんなある日、ツムギは森の中でオークと遭遇してしまいます。

 

ギルドRPGのメンバーではなく、オリジナルの存在である小鳥を主人公にした作品です。でもちゃんとTsumugiさんの設定にのっとり、ツムギというキャラクターの魅力を引き出していらっしゃいます。

 

【No.6】Latour作「Admirable Ninja~あこがれの忍者さん」

ある日のこと、森の黒熊亭に「素敵な忍者の女の子」あての封筒が届きました。中には幼い子どもが描いたと思われるたくさんの絵が。それを見てとびきりの笑顔になるTsumugi。訳を知りたがる常連たちにうながされ、Tsumugiが語り始めます。

 

私もギルド外から応募させていただきました。ギルドRPGの皆さんそれぞれの設定をもとに、私自身の作品世界の雰囲気も活かしつつストーリーを組み立てていくのは、今までにない楽しさでした。

 

【No.7】Leonore作「Jordan the Devil」

自らのを悪魔に変える秘薬を手に入れたCaptain Jordanは、Jordan the Devilと名を変え、悪行の限りを尽くすようなりました。彼を倒すべく集ったのはかつての仲間、黒熊亭の冒険者たち。一行はついにJordan’s Catsleにたどり着き、最終決戦が始まります。

 

FF10のパロディなのだそうですが、FF10のことを知らなかった私も、十分楽しむことができました。ギルドRPGの皆さんが開催されるミニイベントは、こんな雰囲気なのでしょうね。

 

【No.8】Wellen作「girl’s Diary」

森の黒熊亭のバーキーパーRenataの視点で描かれる黒熊亭の日常です。つぎつぎに訪れる客たちとRenataとの会話が穏やかにつづられます。個性的な面々もRenataと話すとなぜか素直になってしまうよう。またひとり、常連客がやってきましたよ・・・。

 

森の黒熊亭にいるNPCを主人公にすえたこと、また登場人物の名前を一切出さないことなどなど、RPGのメンバー以外の読者にも読みやすい配慮が随所になされています。静謐なストーリーといい、作者Wellenさんのお人柄がしのばれます。

 

【No.9】Leonore作「 Red and Blue ~女傭兵と修道女の物語」

女傭兵フレアと、修道女のルナ。幼馴染でもある彼女たちはともに旅を続けていました。ある時、罠にかかりフェルッカに飛ばされてしまったふたり。トランメルに戻ろうと苦闘するふたりの前に、謎の男が現れます。

 

「Jordan the Devil」と同じLeonoreさんの作品ですが、こちらはハードボイルドな雰囲気。戦闘シーンの凄惨な描写もある長編ダークファンタジーになっています。主人公のふたりの心理描写も見どころです。

【No.10】Leonore作「 Role Play」

森の黒熊亭の主人、グレンのモノローグです。黒熊亭に客が来るたびにグレイの脳裏に浮かぶのは「美味そう」「不味そう」という不穏な言葉。閉店後、酒場の地下にある秘密の小部屋にこもるグレンの正体は、実は・・・。

 

なんてメタなタイトル、と思うなかれ。主人公であるグレンの正体と、ストーリーの要となる設定とを、見事に活かしたタイトルになっています。

 

次回は続きの10作品をご紹介します!

 


今回もお読みいただきありがとうありがとうございました。ぜひ飛鳥シャードの図書館、Library Cafeにいらしてくださいね。また桜シャードの図書館、New Magincia Petrushka Library、出雲シャードの図書館、Magincia Libraryもよろしくお願いいたします。

 

(C) Electronic Arts Inc. Electronic Arts, EA, EA GAMES, the EA GAMES logo, Ultima, the UO logo and Britannia are trademarks or registered trademarks of Electronic Arts Inc. in the U.S. and/or other countries. All rights reserved.

Profile

Latour
Latour(ラトゥール)と申します。お気軽にラーと呼んでいただければうれしいです。

飛鳥の図書館カフェ「Library Cafe」で司書をしているかたわら、作家活動も行っています。New Havenの街角で本の行商をしていることもあります。

本業は人間も動物も治療できる専業ヒーラー・・・だったのですが、最近は冒険に出かけずに街中でのんびりしていることが多いです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です