Yomeba Miyakoさんの蔵書顛末記

Library Cafeについて

飛鳥シャードにあるLibrary Cafeは、ウルティマオンラインのプレイヤー作家さんが書いた本(PC本)やNPC本の収集・公開を行っている図書館カフェです。Library Cafe本館)、Annex(分館)、Neo(新館)の3つの図書館に分けて収蔵されたたくさんの本たちをどなたでも読むことができます。

 

現在の収蔵している3616冊の本たちの詳細は収蔵図書リスト20211029をご覧ください。

Library Cafe本館にはルナゲート近くのFreeSpaceAsukaさんからテレポーターでお越しいただくのが便利です。詳しくはLibrary Cafeへの行き方をご覧ください。

Twitterでは本のご寄贈など日々のLibrary Cafeの様子をほぼ毎日ご紹介しています。あわせてご覧くださいませ。

 


今回は北斗にあった図書館Yomeba Miyakoさんの蔵書の一部をLibrary Cafeにご寄贈いただいた経緯についてお話させていただきます(画像は在りし日のYomeba Miyakoさん。doxxxp様にご提供いただきました。ありがとうございます)。

 

 

 

doxxxp様のツイートで

私がYomeba Miyakoさんのことを知ったのは、2020年9月のdoxxxp様のツイートでした。10年以上前からあったという老舗図書館。「ほんとに蔵書がたくさんあって、いい図書館なんですよー」とdoxxp様も絶賛していらっしゃったので、いつかお邪魔しようと思っていました。

 

でも今年4月にdoxxxp様の新たなツイートが。「Yomeba Miyako様、消失」とのこと。ツイートへのコメントによると、3月初めごろに腐ってしまったのだそうです。結局一度も行くことができませんでした。こんなことならもっと早くお邪魔しておくべきだったと後悔したのですが・・・。

 

北斗という地名と3月初めという時期に思い当たる節がありました。それはいつもお世話になっているMillon様からのご寄贈です。

 

Millon様からのご寄贈

Millon様は様々な内外の様々なシャードを旅されている破片世界転送者(シャード・トラベラー)さん。旅の過程で入手された本たちを飛鳥に運び、何度もLibrary Cafeに寄贈してくださっています。その数は数百冊に及びます(画像はEuropaシャードを旅するMillion様です)。

 

そんなMillon様から90冊以上の本たちをご寄贈いただいたのが3月12日のこと。お手紙には「先日あった北斗鯖の倒壊に、たくさんの本が残されていたのでお届けします」と書かれていました。場所といい時期といい、doxxxp様がおっしゃったYomeba Miyakoさんの倒壊に一致します。

 

詳しくお話をうかがうためにMillon様にメッセージしたところ、Mike様やHazedon様にも確認してくださいました。その結果ユーゲートのほぼ真下という立地や、残されていた様々なアイテムの内容などから、Yomeba Miyakoさんの蔵書であることが確実となりました。

 

前回ご紹介した飛鳥の青空文庫さんに続き、北斗のYomeba Miyakoさんも閉館。ブリタニアから図書館がどんどん消えてしまうのは残念です。でもその蔵書はMillon様やMike様によって回収、飛鳥のLibrary Cafeにご寄贈いただき、その記憶もdoxxxp様やHazedon様によって繋がれました。

 

皆さま本当にありがとうございました。ご紹介が遅くなってしまってごめんなさい。本たちは末永く大切に収蔵させていただきます。

 

Yomeba Miyakoさんから引き継がせていただいた本たちの中から4冊をご紹介いたしますね。

 


Jasmin作「Let’s be a fine Lady(貴婦人〈lady〉になりましょう ^^)」【本館20:作者名J①】

カルマは高いのに名声が低いJasumin。新年早々「今年こそ、絶対にLadyになったるぞ」と誓いを立てますが・・・。このお話は舞台はAOS導入以前の時代。Ladyの称号を目指して主人公が四苦八苦する様子から、当時のブリタニアの様子が懐かしくよみがえります。

 

 

Nuts作「a gourment(或る美食家の美食の探求の記録)」【別館31:作者名N③】

美食家が冒険者から買い取ったレシピ。それはゴブリンから教えてもらったという、ロッドワームシチューでした。さっそくロッドワームを調達して食べてみるとなかなか後を引く味で、特に半熟の卵が絶品です。すっかり気に入った美食家は、毎日作るようシェフに命じますが・・・。

 

 

Wolffang.W作「記憶と光」【新館48:詩集③】

己の存在すら不確かな意識によるモノローグです。まわりは一面の瓦礫。思考をめぐらす果てによみがえった記憶は、襲い来る異形の者たちと燃えさかる街、そして・・・。あとがきによるとマジンシア滅亡後の住民たちの幽霊をモチーフにしたのだとか。第5回北斗芸術祭出品作品。

 

 

Mugen Festival Team編「Mugen 6th Anniversary(無限祭2007のご案内)」【新館56:PCイベント(桜/無限)】

2007年10月13日に開催された無限シャード誕生6周年記念無限祭のパンフレットです。各種ゲームをはじめ、露天商、合同酒場、怪談ライブなど盛りだくさん。禅都なのにPITまであるところなどさすが無限です。そんな無限も今年で20周年を迎えられました。おめでとうございます!

 

 

 


今回もお読みいただきありがとうありがとうございました。ぜひ飛鳥の図書館Library Cafeにいらしてくださいね。また桜の図書館NewMagincia Petrushka Library、出雲の図書館Magincia Library、大和の図書館bibliomaniaもよろしくお願いいたします。

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Profile

Latour
Latour
Latour(ラトゥール)と申します。みなさんには「ラー」あるいは「司書」と呼んでいただいています。
飛鳥の図書館カフェ「Library Cafe」で司書をしているかたわら、私自身も作家活動も行っています。
本業は「人間も動物も治療できる専業ヒーラー」だったのですが、最近は冒険に出かけることもほとんどなくなり、図書館にこもってばかりいます。
プロフィール画像はPicrewの「こんぺいとう**メーカー」で作成しました。



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