第二回飛鳥文学賞:応募作品紹介③

Library Cafeについて

飛鳥シャードにあるLibrary Cafeは、ウルティマオンラインのプレイヤー作家さんが書いた本(PC本)やNPC本の収集・公開を行っている図書館カフェです。Library Cafe本館、Annex(分館)、Neo(新館)の3つの図書館に分けて収蔵されたたくさんの本たちは、どなたでも読むことができます。

 

現在の収蔵している3386冊の本たちの詳細は収蔵図書リスト20210601をご覧ください。またSA本の収蔵状況についてはこちらをご覧ください。

Library Cafe本館にはルナゲート近くのFreeSpaceAsukaさんからテレポーターでお越しいただくのが便利です。詳しくはLibrary Cafeへの行き方をご覧くださいませ。


第二回飛鳥文学賞の募集が締め切られました

第二回飛鳥文学賞の作品募集が締め切られました。応募作品は第一回と同数の27作品となり、ブリタニア文学の隆盛を示す結果となりました。たくさんのご応募ありがとうございました。これまでの応募作品のあらすじとOUTさんの講評は下記をご覧くださいませ。

 

 

「図書カフェだより」第二回飛鳥文学賞:応募作品紹介①
「図書カフェだより」第二回飛鳥文学賞:応募作品紹介②
「飛鳥ベスパー雑記」「第二回飛鳥文学賞」応募作品の講評 その1
「飛鳥ベスパー雑記」「第二回飛鳥文学賞」応募作品の講評 その2
「飛鳥ベスパー雑記」「第二回飛鳥文学賞」応募作品の講評 その3
「飛鳥ベスパー雑記」「第二回飛鳥文学賞」応募作品の講評 その4

今回は新たにご応募いただいた12作品をご紹介いたします。


【No.16】Hina作「What’s Magick.(そらとぶほうき X ふしぎな帽子)」

はじめは戦うのが大嫌いだったヒナは、ふとしたことから魔法による戦闘の楽しさに目覚めました。やがてマゲ=カタと出会い、その道を極めていきます。メイジ戦術論の大家Hinaさんの自伝的作品。パラゴンの登場やユーの森の浄化といったブリタニアの歴史が物語に奥行きを与えています。

 

【No.17】BAR-chin作「Human TENSEI(ヒューマン転生)」

蛙として生まれた「私」は大志を抱き、ついに人への転生に成功しました。人生の荒波にもまれつつ人間として過ごす日々の中で、次第に蛙だった記憶を失っていく私。そして仲間たちと一緒にエクソダス討伐に向かいますが・・・。「自分とは何か」という根源的な問いに迫る作品です。

 

【No.18】Hina作「MAJI GIRE 5 Seconds(マジでキレ出す5秒前)」

主婦で銀行員のサニーはガーデニングが趣味。ある日のこと、サニーの家に幼馴染のクラウディアが遊びに来ました。ひさしぶりの再会を喜ぶ2人でしたが、農家の娘だったクラウディアはサニーの花壇を見て一言、「土がなっていない」。和やかなお茶会が一転、にわかに殺気立ちます。

 

【No.19】Park GUELL作「Britannia’s wind」

2編の詩が納められた詩集です。「ブリタニアの風 あれから」は第一回飛鳥文学賞応募作「ブリタニアの風」に登場した2人の少し切ないその後が描かれます。同時に収められた「虎に乗って」はしなやかな虎に対するあこがれを詠んだ詩。ともに小品ながら心地よい余韻にひたることができます。

 

【No.20】aqua作「seaside restaurant」

かつてはたくさんのお客さんでににぎわった海辺のレストラン。でも今はすっかり閑古鳥が鳴いています。海風を頬に感じながら、誰もいない店で在りし日を思い返していると、そこにwater elementalが現れて・・・。ブリタニアの今が静かに、穏やかに描かれた短編です。

 

【No.21】Chandra作「Locked Box(鍵のかかった箱)」

無限シャードが舞台の物語です。冒険から足が遠のき博打にのめり込むようになったボーラン。いい年をして家も持たずに酒場で寝起きしゴミ漁りまでする彼に、長年の相棒クリサニアも呆れ顔です。ある日ギャンブル仲間から賭場「鰤天館」の話を聞いた彼はさっそく出かけますが・・・。

 

【No.22】Gren作「Sin」

ギルド「White Journey」ギルドマスターのアイは、副ギルドマスターのユランとの結婚式を控えていました。結婚式場のニュジェルムパレスを予約し、披露宴の会場として知人のお城を手配し、プライベートビーチ付きの新居も得て、準備は万端。幸せをかみしめるアイでしたが・・・。

 

【No.23】FALF作「Neko no Me」

紳士的な猫くんが、飛んできた緑のトリ殿に語りかけます。どうやら猫くんの飼い主には「つがい」ができた様子。その「雌」が飼い主にふさわしいか、同居しているのんきな犬くんや酒場の物知り猫さんに聞いて回りますが・・・。動物の視点で描かれたブリタニアはかわいらしく新鮮です。

 

【No.24】Niboshi作「Iniya Utsutsu Ma(去に矢 現間:いにやうつつま)」

エルフに転生するためにライキュームを訪れたアクアヴィータは、転生クエストとともに別の依頼も受けました。それは剣術修行中のエルフの美少年をクエストに同行させること。けれども「稲妻」を意味するイニヤウツツマと名乗るその少年は、剣士なのにとても臆病で・・・。

 

【No.25】HidokuKurai SORA作「Cya, My Stones.」

フェルッカにある古びた砦をめぐる物語です。WarギルドのP2とPKギルドのCKCの2つのギルドを中心に、それらにかかわる幾人もの人間模様が複雑に絡み合います。やがて腐りはじめた砦に、それぞれの想いをいだきながら集まってくる人々。そしてついに砦は崩壊し・・・。

 

【No.26】kawasaki作「Sub GM no Susume(副ギルドマスターのススメ)」

PKギルドの副ギルドマスターWalterは今日も朝から大忙し。ギルドマスターのいつもの無茶ぶりにその日のスケジュールは台無し。それが済んだら今度は部下たちの愚痴を聞き、出入りの職人と打ち合わせをし、略奪した物資を管理し、ああ、中間管理職は楽じゃない・・・。

 

【No.27】TAIYOUJI作「Voyage King(航海王)」

この本は読者の選択によって展開が変化する、いわゆるゲームブックです。読者は航海士ジョアンとなり、航海王になるべく様々な冒険や困難に立ち向かいます。エンディングも複数用意されています。はたしてあなたはどんなエンディングにたどり着くでしょうか・・・。

 

 


感想文は6月7日まで募集中です

感想文は6月7日(月)まで受け付けています。皆さんの感想文は読者賞選考の参考にさせていただくほか、授賞式後に各作者にお渡しします。展示会場のベンダーが本を無料で配布していますので横のメールボックスに投函してください。なお感想は1作品につき1冊の本に書いてくださいね。

 

展示会場には毎日多くの方が来てくださっています。そんな様子をくっちゃねさんが素敵なイラストにしてくださいました。すわりこんで夢中で本を読むくっちゃねさん。感想文を書いているFALFさん。画風もあいまって童話の一シーンのようですね。ありがとうございます。

 

 

表彰式は6月12日に開催されます

大賞をはじめ各賞は6月11日(金)23時放送のBBNN:Friで発表される予定です。はたして大賞に輝くのはどの作品でしょうか。また翌6月12日(土)22時よりHOLLY-BELLさんの多目的ホールにて表彰式が開催されます。こちらもぜひご参加くださいませ。

 

 

なお、応募作品はLibrary Cafe新館屋上庭園に6月いっぱい展示した後、各書架に収蔵させていただく予定です。

 


今回もお読みいただきありがとうありがとうございました。ぜひ飛鳥の図書館Library Cafeにいらしてくださいね。また桜の図書館NewMagincia Petrushka Library、出雲の図書館Magincia Library、大和の図書館bibliomaniaもよろしくお願いいたします。

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Profile

Latour
Latour
Latour(ラトゥール)と申します。みなさんには「ラー」あるいは「司書」と呼んでいただいています。
飛鳥の図書館カフェ「Library Cafe」で司書をしているかたわら、私自身も作家活動も行っています。
本業は「人間も動物も治療できる専業ヒーラー」だったのですが、最近は冒険に出かけることもほとんどなくなり、図書館にこもってばかりいます。
プロフィール画像はPicrewの「こんぺいとう**メーカー」で作成しました。

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