Library Cafeについて
飛鳥シャードにあるLibrary Cafeは、ウルティマオンラインのプレイヤー作家が書いた本(PC本)やNPC本の収集・公開を行っている図書館カフェです。Library Cafe(本館)、Annex(別館)、Neo(新館)の3つの図書館に分けて収蔵されたたくさんの本たちをどなたでも読むことができます。
現在の収蔵している4449冊の本たちの詳細は収蔵図書リスト(2023年11月16日現在)をご覧ください。またSA本の収蔵状況についてはこちらをご覧ください。
Library Cafe本館にはルナゲート近くのFreeSpaceAsukaさんからハウス間テレポーターでお越しいただくのが便利です。また本館・別館・新館の各館はテレポーターで相互に結ばれており、簡単に行き来することができます。詳しくはLibrary Cafeへの行き方をご覧ください。
X(旧Twitter)でも本のご寄贈など日々のLibrary Cafeの様子をご紹介しています。
「森の黒熊亭~読書の秋2023」受賞式は11月17日です
「森の黒熊亭~読書の秋2023」は最終的には30作品が集まりました。それらに対する感想文も現時点で170冊以上となり、現在ブリタニア文芸界の隆盛を示す結果となりました。11月17日(金)21時半からは森の黒熊亭で授賞式が開催されます。黒熊賞第1位~第3位および10人の特別審査員賞が発表されるほか、感想文と参加賞が渡されるそうです。応募者以外の出席も自由ですのでどうぞご参加くださいませ。黒熊亭の場所はこちらです(MEGA STORE様のUO Locatorで表示されます)。
今回は後半の19作品を一気にご紹介いたします。前半の11作品については以下のリンクをご覧ください。
森の黒熊亭~読書の秋2023の本たち①
No. 12 Lia the stitcher作「Ocean view(秋の海)」
海を見たことがないという彼女を、「じゃあ、見に行くか」と誘う彼。ムーンゲートと徒歩による二人のささやかな旅が、静謐な筆致で描かれます。読書の秋の季節にぴったりの作品ですが、Liaさんの過去の作品「Whoever you are(あなたが誰でも)」を読むとさらに楽しめるかもしれませんよ。
No. 13 Gren作「Hell’s Library Battle(地獄の書庫争奪戦)上・中・下」
Library Cafe新館1階の存在する固く閉ざされた通称「地獄の書庫」。それぞれの思惑のために地獄の書庫に侵入を試みる10人が三つ巴の争いを繰り広げます。しかし彼らの前に立ちはだかるのは、黄金色に光り輝く・・・。フリー素材(審査員)が総登場するエンターテインメント作品です。
No. 14 Dali the Vagrant作「From little step」
現代ブリタニアが誇る流離の吟遊詩人Dali the Vagrantさん待望の新作です。特有の七五調はDaliさんの健在ぶりを思わせますが、今回は(も?)ずいぶん奇妙な行動が描かれます。実はそれは、誰もが思いもつかなかった新たな冒険の始まりの宣言と、私たちへの大胆な挑戦状だったのです!
No. 15 nanaochan作「Hythloth Horror Radio」
ななおがパーソナリティを務めるリスナー参加型ホラーラジオ番組「Hythloth Horror Radio」。その夜の放送で語られたのは、ミノックの鉱山で鉱夫とその仲間が体験した恐怖でした。しかしその番組は序章に過ぎなかったのです。ブリタニア・ホラー界の旗手nanaochanさんの面目躍如たる恐怖小説です。
No. 16 Pepper Corn作「Unknown port(見知らぬ港)」
いつものブリテインの港が舞台です。ライデンの手伝いでに運びをしていたペッパーコーンは、不幸な(?)事故に巻き込まれて階段から真っ逆さま。気を失ってしまいます。目覚めると何だか様子が違います。なぜならそこは・・・。本作もライデンくんの異常な愛情は健在です。
No. 17 MAYUTA作「TEN CARU 2(転生したらカルゴだった件 2)」
第4回飛鳥文学賞に投稿され話題を呼んだUO×ドラゴンボール驚異のハイブリット作品のまさかの第2章です。前作でカルゴに転生してしまったマユタですが、本作ではついに私たちにもお馴染みの「あの方」が登場します。ドラゴンボールの世界で苦闘するブリタニアンをご覧あれ。
No. 18 Lia the stitcher作「Equip the last weapon(ハチェット-手斧)」
Lia the stitcherさんの2作目は、戦闘の先生から猛特訓を受けるLiaの奮闘の様子が描かれます。先生に何度挑んでも権を弾き飛ばされてしまうLia。半べそをかく彼女に「はい、もう一回」と告げ続ける先生ですが・・・。20ページ本の掌編ですが先生の厳しくも温かい人柄が伝わってくるお話です。
No. 19 Rocchi作「a day of deputy mayor(副市長の一日)」
出雲ベスパー副市長のげんごろうは朝から大忙しです。市長と市政の打ち合わせから始まり、壱の市の宣伝、美術館の整理と清掃、首長会議の調整役、若手の育成から救難活動と救急救命まで。なんともハードスケジュールですが、彼の行動から現代のブリタニアの活力が垣間見えます。
No. 20 Rocchi作「侍の魂」
戦士たちは用途に合わせた武器を駆使して戦います。けれども徳之諸島の戦士真之介は、どんな場面、どんな相手でも野太刀を手放そうとしませんでした。とりわけ真之介とヤマトドンの激しい戦闘シーンは圧巻です。そのストイックな生き様はまさに「侍」の名に恥じません。
No. 21 H. C. BEGUN作「Rumination」
ヴェスパーの北の海岸沿いにある屋外酒場で、マスターのyakumoと客のMaracasがたわいもない話をしています。話はいつしかMaracasの幼少期の頃へ。そこで語られたのは、悲しくも不可思議なある事件でした・・・。人狼の第一人者であるMaracasさんのキャラクターがしっかり活かされた作品です。
No. 22 LEG Men作「Guild LEGION」
フェルッカのスカラブレイ近くの古びたタワーで年老いた男が独りまどろんでいます。いつしか彼の記憶は過去に遡行します。それはギルドタワーがまだ新しかった頃、かけがえのない仲間たちと過ごした青春の日々・・・。多くのブリタニアンが想いを共有できる作品です。
No. 23 HidokuKurai SORA作「Sweet Dream, My Love.」
HidokuKurai SORAさんひさびさの新作です。借金苦や下心、謎の役割意識など、それぞれ思惑を内に秘めて森の黒熊亭に集う8人(人外もいますが)。やがて彼らが繰り広げる狡猾さと先読みを駆使した壮絶で予測不能な駆け引きが、SORAさんの真骨頂である濃厚で勢いのある筆致で描かれます。
No. 24 春風作「MADOU UTAHIME(惑う歌姫)」
評判の店「しましまショップ」を営む女主人は妖艶で話術も巧み。さらには歌姫でもある彼女は飛鳥の人気者でした。でも最近はちょっと退屈気味のご様子です。ある日いつものように森の黒熊亭に足を運んだ彼女は、マスターと話すうちにやるべきことが決まります。それは・・・。
No. 25 BAR-Chin作「Human TENSEI 2023」
トリンシックにある自宅兼店舗「しましまハウス」によく来るようになった鷹にタカチャンと名づけて一緒に暮らし始めたBAR-Chin。人語を解し世長けたタカチャンとすっかり相棒になったBAR-Chinは、ある日タカチャンから「頼みがある」と切り出されます。それはある男の悩みについてで・・・。
No. 26 Niboshi作「Kagura Grandma’s story」
カボチャ畑でカボチャのお化けに襲われて死んでしまったカグラばあちゃん。運よく通りがかった戦士に蘇生してしてもらったものの、のんきなばあちゃんはそのまま世間話をはじめます。現在開催中のハロウィンイベントを通じて、ブリタニアでのどかに生きる庶民の姿が描かれます。
No. 27 Niboshi作「a (k)night story(騎士と夜の物語)」
武術大会に出場するため、ひさしぶりにトリンシックに来た戦士。彼女の心は初めてこの街を訪れた頃へと遡行します。ある騎士の小姓として過ごした日々・・・。武名高い騎士ユージン・イーノックの貌の傷に隠された秘話とその顛末が、姪で小姓のデュペルの目を通じて語られます。
No. 28 becko作「Yume no Hanashi(夢の話)」
相棒のクーシ―とともにハロウィンのアンデットの討伐に悪戦苦闘する「私」は、最近同じような夢を見るようになりました。その日も疲れ果てて宿のベッドに倒れこんだ私は、いつしか夢の世界に来ていました。それは奇妙な機械に囲まれた、ブリタニアとは全く違う別世界で・・・。
No. 29 badger作「Screw up. :((放蕩息子の失敗)」
放蕩で家を追い出された商家の三男坊。持ち前の舌先三寸と手癖の悪さで楽して生きようと考えた彼は、さっそく素朴そうな冒険者に口八丁で取り入って森の黒熊亭へとやってきました。そこで一人の女性に狙いを定め、さっそく口説きにかかりますが、彼女はよりによって・・・。
No. 30 Four Fork作「Wandering Healer’s(ワンダリングヒーラーの日常)」
きつい、汚い、危険の3K労働の野良ヒーラー。人口が減った今は蘇生すべき幽霊に出会うのもまれで、給料のベースアップもままなりません。そんな野良ヒーラーの愚痴めいたモノローグから、現在のブリタニアのありのままが描かれます。それはまさに私たちが生きている世界です。
はたして黒熊賞の栄冠を手にするのはどの作品でしょうか。11月17日(金)21時半からの授賞式をお楽しみに!
今回もお読みいただきありがとうありがとうございました。ぜひ飛鳥の図書館Library Cafeにいらしてくださいね。また桜の図書館NewMagincia Petrushka Library、出雲の図書館Magincia Library、大和の図書館bibliomania、瑞穂の図書館Jhelom Tactics Libraryをよろしくお願いいたします。
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Profile
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Latour(ラトゥール)と申します。みなさんには「ラー」あるいは「司書」と呼んでいただいています。
飛鳥の図書館カフェ「Library Cafe」で司書をしているかたわら、私自身も作家活動も行っています。
本業は「人間も動物も治療できる専業ヒーラー」だったのですが、最近は冒険に出かけることもほとんどなくなり、図書館にこもってばかりいます。
プロフィール画像はPicrewの「こんぺいとう**メーカー」で作成しました。
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