Library Cafeについて
Library CafeはUltima Onlineのプレイヤー作家さんたちが書いた本(PC本)を中心に収集・公開を行っている図書館カフェです。飛鳥シャードにある店内の本棚には現在1066冊のPC本・NPC本が配架されており、どなたでも自由に読むことができます。
Library Cafeへの行き方はこちらをご覧くださいませ。
作家Tanake様の帰還
一時引退されていたUO作家のTanake様がEJでブリタニアに帰還されました。Library Cafeでは今までTanake様の作品を4作収蔵していましたが、今回Tanake様はリライトされた3作品と未収蔵だった2作品をご寄贈くださいました。ありがとうございます。そしてブリタニアにお帰りなさいませ。
今回はTanake様の作品をご紹介いたします。一部すでにご紹介している作品もありますが、今回リライトに合わせて改めて紹介させていただきますね。
Tanake作「ceramic heart rev3」
以前もご紹介したことのある物語をリライトしたものです。ある男女の関係がゴーレムの目を通じて描かれます。無機質な存在であるはずのゴーレムがいつしか心を獲得していくストーリーは、多くのブリタニアンの共感を呼ぶと思います。最後のセリフまで味わっていただきたい作品です。
Tanake作「Dreaming Doll」
一晩宿を借りた家の子どもが語ったのは、廃墟の地下の隠し扉の先に眠るという人形の話でした。その夜、廃墟に行ってみた旅人は本当に隠し扉を見つけます。でもその奥にあったのは人形というにはあまりにも・・・。これはかつての旅人が語る怪談話です。そしてその聞き手は・・・。
Tanake作「Eastern Moon rev3」
こちらも以前紹介させていただきました。ふたりの男とひとりの女を描いた、一種の三角関係のお話と言えるかもしれません。しかしそれぞれの人物の過去が物語に陰影を与えています。はっきりとした結末を描かず、その行く末を読者の想像にゆだねるようなラストも心憎い演出ですね。
Tanake作「Golem’s gear rev3」
細工師の友人に頼まれてゴーレムを狩りに来た「俺」。首尾よくゴーレムを倒し、いくつかの部品を持ち帰りました。数日後、細工師の友人はゴーレムの部品を使ってオルゴールを作ります。切ないそのメロディはゴーレムの心なのかもしれない、と言う友人。その夜「俺」は奇妙な夢を見ます。
この作品は、やはり作家さんでいらっしゃるHinaさん(Hibikiさん)もこちらのブログで感想を書いていらっしゃいます。あわせてご覧くださいませ。
Tanake作「Grey Orchelm」
冒険者を引退し、ムーングロウに念願の酒場を開いた男。かつての仲間たちや冒険者でにぎわう店に、いつしかオークヘルムの男が通ってくるようになりました。長い年月を経て年老いた男が、今日で最後の営業にしようと決意して店を開けた時、やってきたのはあのオークヘルムの男でした。
Tanake作「Ossian Grimoire」(全2巻)
その夜「私」が出会ったのは、無数の死霊たちとともにいる無表情な少女でした。「私」に引き取られた少女は、次第に感情や人のぬくもりを身につけていきます。数年後、すっかり明るくなった少女は、魔術学院の受験のために「私」とともにマジンシアまで旅することになりますが・・・。
Tanake作品の魅力
Tanakeさんの作品の多くはハッピーエンドではありません。むしろ悲しい話や恐ろしい話ばかりです。でもどのお話も時には切ない、時にはゾッとするほどの「美しさ」を持っていることが共通しています。それを生み出しているのが流麗につづられる文体でしょう。まさに珠玉の読書体験です。
Tanake様はNew Havenなどで本の行商もしていらっしゃるのだとか(その様子はHinaさんのこちらのブログで紹介されています)。もし見かけたらぜひお買い求めくださいね。
今回もお読みいただきありがとうありがとうございました。ぜひ飛鳥シャードの図書館、Library Cafeにいらしてくださいね。また桜シャードの図書館、NewMagincia Petrushka Library、出雲シャードの図書館、Magincia Libraryもよろしくお願いいたします。
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Profile
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Latour(ラトゥール)と申します。みなさんには「ラー」あるいは「司書」と呼んでいただいています。
飛鳥の図書館カフェ「Library Cafe」で司書をしているかたわら、私自身も作家活動も行っています。
本業は「人間も動物も治療できる専業ヒーラー」だったのですが、最近は冒険に出かけることもほとんどなくなり、図書館にこもってばかりいます。
プロフィール画像はPicrewの「こんぺいとう**メーカー」で作成しました。
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